壊疽寸前の足の指がきれいに回復
72歳男性、重度の糖尿病
Cさんは72歳。2007(平成19)年4月、背中にしこりができたとタカラクリニックを訪ねてきた。最初は感染症を疑ったが、その後の検査で糖尿病であることが判明。しかも、指標であるヘモグロビンA1c(注1)の数値が8.8(正常値は5.5以下)という重度の糖尿病だった。
このCさんは造り酒屋に生まれ、72歳なのに飲酒歴が71年(!)という筋金入りの酒飲み。酒を欠かした日は1日もないというから、糖尿病もなるべくしてなったということか。
早速治療が始まった。通常の糖尿病治療(ベイスン)を服用してもらって様子を見たが、ヘモグロビンA1c数値はなかなか下がらない。それどころか、酒をやめることができないCさんは、相変わらず飲酒し続けたので、今度は足の指の先が壊疽してきた(平成20年3月14日撮影の写真参照)。
糖尿病の合併症である。このままでは足の指を切断する事態が予想されたが、ここで高良院長は一計を案じた。低線量の放射性鉱物を混ぜ込んだホルミシスクリームをCさんに渡し、塗るように勧めたのである。
「クリームを10グラムほど渡して経過を見ました。Cさんは毎日患部に塗っていたようです。実はわたしはそれほど期待していなかったのですが、2週間後、Cさんの足の指を見てびっくりしました。なんと、きれいに壊疽が消えているではないですか。これにはCさんも驚いたが、わたしも驚きました」(高良院長)
平成20年3月29日の写真では、足の指がすっかりきれいになっているのがわかる。
平成20年4月28日現在、CさんへのヘモグロビンA1c値は6.1。糖尿病は完治したとはいえないが、その後足の壊死は起こっていない。
(注1)血液中の余分なブドウ糖と、赤血球の蛋白であるヘモグロビンが結合したグリコヘモグロビン(HbA1c)の量を調べて糖尿病の指標としたもの。検査日から1、2ヵ月前の血糖値が予測できる
出典:高良 毅(タカラクリニック)